「臍帯血事件」で生じた訪日医療ツーリズムのリスク 中国人をモルモット扱い

「臍帯血事件」で生じた訪日医療ツーリズムのリスク 中国人をモルモット扱い。

タグ:日本,美容,中国,安全性

発信時間:2017-09-01 10:54:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

    ある医療仲介組織は、日本で臍帯血幹細胞静脈注射を打つことで“皮膚の細胞が生まれ変わり、美容やアンチエイジングに効果がある”と宣伝すると共に、日本における臍帯血幹細胞移植の安全性と合法性を強調していた。

 「臍帯血幹細胞さえあれば、永遠の青春も夢じゃない!」、「健康と美容に対する幹細胞の効果は世界的に認められている」、「臍帯血幹細胞を1度注射すると3~6カ月のうちに体には10億近い細胞が増加し、これらの細胞が老化を抑えたり、ガタついている組織器官を復活させたりすると共に、活性化システムが起動し、損傷や老化を修復する。アンチエイジングや疾病治療に有効で、有効率は90%以上」……。一部の医療仲介組織は、このようなあおり文句で宣伝していた。

 厚生労働省によると、「健康に損害を与えた事例は今のところない」とした上で、各地の臍帯血バンクの管理状況を精査すると共に、立法的管理を強化して臍帯血医療問題の悪化を防ぐ可能性も示している。同省はまた、臍帯血注射を受ける際は、必ず治療申請や認可を得たのかを確認すべきだと注意を促す。今回の事件にかかわった全ての医療機関が法に基づいた申請を行っていなかった。

 在日華人医工協会の門洪涛会長は、訪日医療仲介業界は歴史が浅く乱れており、むやみに売り文句をでっちあげると指摘する。日本の大病院でいい加減な所は少ないが、小さな病院はそうともいいきれない。そのため訪日医療は大きな病院を選択すべきである。日中介護学会の劉玉勁会長は、「臍帯血事件は、渉外医療資源の認証・監督制度を中日両国で作る必要性を示すものになった」との認識を示す。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月1日 

1  2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで