客観的に見ると、中日両国の戦略的目的と国益が異なっていることから、中日関係の複雑性が直ちに消えることに期待できない。両国間の多くの食い違いは簡単に消えるものではなく、一部の駆け引きはさらに常態化する。
悲喜こもごもとなっているが、我々は日本がすぐに過ぎ去ってしまう、改善のチャンスをつかむことに期待している。日本にも確かに積極的な変化が生じている。自民党の二階俊博幹事長は今年5月に代表団を率いて、一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)国際協力サミットフォーラムに出席した。安倍政権は2012年の発足以来、中国に頑なな態度を持ち、さらには敵視してきた。しかし国内外の環境の変化により、最近は中国への態度を適度に調整している。条件が整えば一帯一路イニシアティブに参加するといった発言がそうだ。
中日関係にとって記念すべき、あるいは非常に敏感な「歴史的な日」は、今年9月に集中している。9月3日の中国抗日戦争勝利記念日・世界反ファシズム戦争勝利記念日、9月11日の日本による釣魚島「国有化」5周年、1972年9月25日の田中角栄首相初訪日、9月29日の中日国交正常化など、9月は中日関係の紆余曲折を記録しているようだ。過去を忘れず今後の戒めとする。中日関係改善の重要な時期と歴史的な節目において、中日は得難い改善のチャンスを共に守る必要がある。特に日本は、中日関係の改善のチャンスを泡沫の夢にしては絶対にならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月25日