資料写真:イギリスの高速列車
フランスの中国語紙『欧州時報』ウェブサイトの報道によると、グレート・ウェスタン・レイルウェイ社の調達した日本日立社生産の新しい高速鉄道列車がこのほど、運行初日に多くの問題を出した。英国のネットユーザーは中国の高速鉄道に換えてくれと訴えている。
57億ポンド投入も初日に故障 日本産高速鉄道の英国でのお披露目が台無しに
英国放送協会(BBC)の報道によると、英国運輸省はこれまでに、日立社から調達した新たな列車では所要時間が減らされ、座席が増やされ、サービスの質が高められ、車内にはより多くの電源コンセントと高速の無線ネットワークが搭載され、より快適となっていると宣伝してきた。
だが残念ながら、新列車はお披露目初日に一連の問題に遭遇した。英紙『デイリー・テレグラフ』の報道によると、16日当日、高速鉄道の初運行車両はもともと、午前6時にブリストルを発車してロンドンに向かう計画だった。だが「技術的な原因」で発車が25分遅れた。その後、車内の空調から突然水が漏れ、車内には瞬く間に水のカーテンが出現した。1枚204ポンドの高価な切符を買っていた乗客らは、「雨宿り」のために立ち上がらざるを得ず、ある乗客はノートパソコンに水が入って壊れてしまった。
列車は最終的に空調を切り、蒸し暑さの中、40分以上遅れて到着した。このほかこの列車は、ディーゼル機関から架線に電力を切り替える際にもいくつかの技術的問題が見られ、その後、工場に戻して修理をせざるを得なくなった。列車には英国の運輸大臣も乗っており、心配げな顔をしたサラリーマンらと一時車内に閉じ込められた。
英紙『ザ・サン』の報道によると、この列車は、英グレート・ウェスタン・レイルウェイ(GWR)社が57億ポンドをかけて購入したもので、今後27年にわたって利用されることになっている。欧州時報網は、初日にこれほど多くの問題が出たのに27年も持つだろうかと疑問を呈している。