清華大卒の女性、抹茶文化を日本から中国に持ち帰る

清華大卒の女性、抹茶文化を日本から中国に持ち帰る。

タグ:抹茶文化

発信時間:2017-11-18 10:30:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「1時間弱で取引額が100万元を超えた」。先日のネット通販セール「双11」で、清華大学を卒業した26歳の関さんはSNSに自身のチームが働く様子を投稿し、「いつも感動する。ありがとうみんな」と書き込んだ。彼女は抹茶食品のビジネスをしている。

 

 2014年、清華大学経済管理学院経済・金融学本科を卒業した関さんは高級ブランド管理を学ぶためにHEC経営大学院に留学した。最初フランスに対して抱いていたイメージはすぐに変わった。当時のフランスは景気が停滞し、学生に想像やイノベーションの余地を与えていなかったため、奨学金を取得できなかった。周りの同級生が毎日かばんや化粧品を見せびらかしていることに関さんは耐えられなかった。一方、中国はイノベーション・起業を推進しており、関さんのタイムラインは毎日「Aラウンド調達」や「エンジェル投資」の話題で持ちきりだった。彼女は休学し、帰国して起業することを決めた。

 

 2015年初め、関さんは休学し、パリのパティシエ養成学校Le Cordon Bleu Culinary Arts Instituteに入った。

 

 彼女は「西洋のスイーツアートと東洋のお茶アートをうまく融合するには抹茶しかない。緑茶を粉末にし、食品にすれば綺麗な緑色の美味しく栄養のある食べ物になるのではないか」と考えた。

 

 完璧な抹茶を求めて彼女は何度も日本に行き、多くの茶園を回り、理想の抹茶を見つけた。販売を始めてすぐにファンが新商品に期待を膨らませたという。

 

 彼女は自分でお茶を探し、商品開発するまでのストーリーを記録し、自身のアカウント「清華女的巴黎学廚日記」で公開した。3~4カ月で約70本の文章を書き、毎回3~5万人が閲覧し、ファンの数は瞬く間に10万人近くになった。

 

 「ファン経済で興味を持ってもらえた。当時の自分はちょっとしたネット上の有名人だった」。スイーツが大好きな関さんはグルメなファンと知り合った。

 

 ファンに支持され、最初の資金300万元を調達した。当時のメンバーはまだ数人、商品は1つしかなかった。今年1月、プレシリーズAラウンドで800万元を調達。従業員は一気に50人以上になった。

 

 今年6月、彼女はついにスイーツ体験店を北京ファッションエリアの三里屯にオープン。「抹茶は中国の唐宋時期に日本に伝わった。抹茶文化を中国に戻し、若者にお茶に関する新しい消費スタイルをもたらしたい」と彼女は話す。



 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月18日

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