誰もがパナソニックという企業を知っているが、福祉産業を経営していることを知る人は少ないだろう。パナソニックは東京都で間もなくオープンする高級「老人ホーム」を公開した。
高齢化が深刻な日本で、福祉は非常に成熟した産業だ。「老人ホーム」とカギ括弧したのは、パナソニックの同施設が通常の老人ホームとは異なるからだ。高齢者は入居することも、一部の介護サービスを受けることも可能。パナソニックは1998年に「パナソニック エイジフリーサービス」という福祉産業子会社を設立し、2016年4月に「パナソニック エイジフリー株式会社」と正式に改名した。
パナソニックが公開した、12月に入居開始される「老人ホーム」は、東京都世田谷区にある。繁華街の新宿から車で十数分の距離だ。この老人ホームは閑静な住宅街にある4階建ての建物だ。パナソニックは日本全国でエイジフリーハウスを50軒、それからケアセンターを約180軒設置しており、2016年の福祉産業の売上は340億円にのぼる。