「中国経済と訪日旅行」シンポジウムが27日、日本の東京で開催された。中日両国の専門家・学者及び業界関係者は、中国経済のギヤチェンジとアップグレード、中産階級の台頭という歴史的チャンスをつかみ、中日双方の観光協力をさらに強化しなければならないと表明した。
在日本中国大使館の王軍総領事は「訪日中国人客は近年、毎年増加しており、日本政府と観光業界から大歓迎されている。しかし民間にはこれをよく思わない声もある。観光業は中日両国の交流の重要手段であり、国民間の意思疎通に対して重大な意義を持つ。双方は二国間観光協力を引き続き推進するため共に努力しなければならない」と指摘した。
有名経済作家の呉暁波氏はスピーチで、「中国経済の高度成長により中産階級が急速に台頭し、消費アップグレードが新たな需要を生んでいる」と話した。呉氏の文章「日本で温水洗浄便座を買う」は2015年1月に物議を醸した。日本メディアは相次いで、中国人客が日本の温水洗浄便座や炊飯器を爆買いすると報じた。呉氏は「しかし今の状況は2年前とは異なり、日本で温水洗浄便座や炊飯器を購入する中国人客は減っている。落ち着いて風景を目にし、美味しい料理を食べる人が増えている」と述べた。
呉氏は「訪日中国人客の消費行為は旅行中から旅行後まで延長しており、買い物は高級品から体験型商品に拡大している。中国人客が来ても、爆買いという現象はもはや生じておらず、旅行の体験への重視を強めている。旅行先の生活と文化に溶け込もうと強く願っている」と分析した。