南京大虐殺、抗戦時代に国内外で認識済み

南京大虐殺、抗戦時代に国内外で認識済み。今年は南京大虐殺発生80周年だ。最近見つかった史料により、「南京大虐殺」という言葉が抗戦時代に何度も新聞各紙で取り上げられ固定的な説になっており、かつナチスによるホロコーストと同列に論じられていたことが証明された。これは日本右翼による戦後のでっちあげという謬論を力強く退けた…

タグ:南京大虐殺

発信時間:2017-12-12 11:09:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 今年は南京大虐殺発生80周年だ。最近見つかった史料により、「南京大虐殺」という言葉が抗戦時代に何度も新聞各紙で取り上げられ固定的な説になっており、かつナチスによるホロコーストと同列に論じられていたことが証明された。これは日本右翼による戦後のでっちあげという謬論を力強く退けた。

 

 これまで学界では、中国語の「南京大屠殺」という言葉が最も早く用いられた公開出版物は、1938年4月5日刊行の『世界展望』誌とされていた。この雑誌には日本軍の南京における虐殺・暴行を暴露する演説の原稿が掲載された。その内容は南京大虐殺を目撃した米国人ジョージ・フィッチが1938年3月1日に広州で発表した、「南京における日本兵」と題した演説だ。翻訳者の汪思夢は演説の内容に基づき、「南京大屠殺目撃記」という見出しをつけることを決めた。これまで発見されている抗戦時代の各種歴史文献のうち、「南京大屠殺」という言葉が用いられたのはこれが最も古い記録となっている。

 

 南京大虐殺史・国際平和研究院の胡卓然研究員は最新の研究により、海外メディアもこの史実を十分に認識していることを発見した。中央日報は1943年5月18日に「米国は南京大虐殺を忘れず、ノックスが枢軸国に警告」と題した記事を掲載した。注目すべきは、この記事は米国のUPI通信社が1943年5月16日にボストンで発表した記事を、当時の中国の「中央通信社」が転載したものであることだ。記事によると、海軍長官だったフランク・ノックスが日独伊の枢軸国に対して「我々は南京の虐殺を決して忘れず、またユダヤ人のホロコーストも忘れない。憎むべき行為に従事した者については、いずれも詳細な記録が存在する……(中略)……血なまぐさい暴行の首謀者を厳罰に処す」と警告を出した。

 

 胡氏は「これによると、米国政府の高官が1943年の時点で、南京で起きた大虐殺について国際反ファシズム陣営に共通する憤慨を表現しており、この大虐殺をナチスのホロコーストと同列視していたことが分かる。ノックス海軍長官は『シカゴ・デイリー・ニュース』の発行者で、同紙は1937年12月15日、すなわち南京大虐殺から間もなく、同紙駐南京記者による南京大虐殺の原稿を掲載した。これは世界に日本軍の暴行を明らかにした初の公の報道だ」と話した。

 

 専門家は、これらの史料は南京大虐殺が発生後、国内外が公認する日本の侵略者の重大な暴行事件になったことを力強く証明している。日寇は南京で犯した罪の言い逃れを許されない。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月12日

 


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