シャープ製スマホ、中国での販売が目標未達

シャープ製スマホ、中国での販売が目標未達。

タグ:シャープ スマホ

発信時間:2017-12-14 10:33:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国に再進出してから初となるフラグシップ機「AQUOS S2」を発表してから4カ月後となる12月7日、SHARP/InFocus Mobileブランドのグローバル事業CEOである羅忠生氏は深セン竜華科技園で、21世紀経済報道の独占インタビューに応じた。羅氏は、ブランドの影響力の不足から、S2の販売台数が予想を下回っていると認めた。

 

 また来月にも画面占有率が世界一のスマホを発売すると明かした。今後はブランド・製品に取り組み、来年にも全シリーズの製品を発売し、市場シェアとブランド影響力を高めると述べた。

 

 中国市場撤退から4年後となる今年3月、シャープのスマホ事業が中国復帰を宣言した。フルスクリーンの時代に入り、その先駆けとされているシャープは中国でAQUOS S2を発売した。フルスクリーンの攻勢をかけ、中国市場の基盤を固めようとした。

 

 羅氏は「中国市場で当社が最も成功したのは、フルスクリーンという流れをリードしたことだ。また当社はブランド力の不足を実感している」と述べた。

 

 データによると、AQUOS S2の8−10月のオンライン・オフライン販売台数は約1万台。現在もシャープ製スマホの中堅的な力となっている。

 

 市場調査会社のKantar Worldpanel ComTechが6日に発表した、今年第3四半期の世界スマホ市場データによると、中国市場のトップ5ブランドは、ファーウェイ、シャオミ、アップル、vivo、oppoの順で、販売台数の91%を占めた。前年同期は79%のみ。

 

 中国市場のシェアがトップメーカーへの集中化を続けていることが分かる。また一部のブランドが圧力を受け、小規模メーカーの生存空間が狭められている。

 

 Kantarの世界事業部門責任者のDominic Sunnebo氏は「魅族、楽視、酷派、ZTE、レノボといった中国ブランドの成長に急ブレーキがかかり、多くのブランドのシェアは1%程度だ。サムスンの中国での業績も悪化を続けており、市場シェアは現在2.2%のみだ」と指摘した。

 

 このような状況は、中国に戻ってきたシャープにとって友好的ではない。市場は日増しに飽和化し、買い替えを検討するユーザーはブランドを重視する。大手は製品、チャネル、マーケティングに投じる潤沢な資金を手にしているが、シャープ製スマホはまだ利益を生み出しておらず、試験的な段階に留まっている。

 

 羅氏は「これまで自社スマホブランドの位置づけを楽観視していたが、ユーザーの間での認知度が不十分なようだ。ブランド認知度は非常に重要で、致命的でもある。ブランドの蓄積には2−3年の時間が必要だ」と判断した。

 

 しかしシャープの革新力については強い自信を持っており、「当社が1月に発売する新製品は、業界の3−6カ月先を走っている。S2の販売が予想を下回ったのは製品が悪いのではなく、ブランドの影響力が不足しているためだ。ブランドの構築には時間がかかり、長く険しい道を歩むことになる」と話した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月14日


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