今年に入り、日本で働きながら学ぶ「外国人技能実習生」が実習先企業から失踪するケースが急増している。法務省の統計によると、今年6月までの半年間で3205人と初めて3000人を突破した。年間では6000人を超えるとみられる。実習生が増加するにつれ、給与面など待遇のより良い職場に移ろうと思い、失踪する人が増えているという分析がある。
「朝日新聞」の記事によると、失踪者数が急増していることから法務省は、給与未払いを起こした企業に実習生の受け入れを禁止するなど、実習生受け入れ企業の管理を強化した。その結果、失踪者数は前年の5803人をピークに、昨年は5058人に減少していた。
今年に入って再び急増したことに対し、法務省のある幹部は「事態は深刻だ」とした上で、「遺憾であり、さらなる分析を通じて具体的原因を探りたい」と述べる。
法務省の統計によると、日本の外国人実習生は今年6月末までに25万1721人。うちベトナム人が最も多く10万4802人、次が中国人で7万9959人となっている。
この半年間で失踪者が多かったのはベトナム人で1618人。次に中国人(859人)、ミャンマー人(227人)、カンボジア人(204人)となっている。昨年同期比でベトナム人が793人増加しており、ミャンマー人も160人増加している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月15日