シンガポール華字紙『聯合早報』の1月18日の報道によると、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、マニラ市の「慰安婦」銅像の設置は「慰安婦」被害者及び親族の「表現の自由」の権利だと主張した。
ドゥテルテ大統領は地元メディアの取材に応じ、次のように明かした。1月9日にフィリピンを訪問した野田聖子総務大臣は会談で、マニラ市の「慰安婦」銅像について「遺憾」と述べ、ドゥテルテ大統領は「銅像設置はフィリピンの憲法と法律と合致しており、自分に干渉・阻止する権利はない」と強調した。
「慰安婦」銅像の設置は両国関係に害をもたらすと考え、日本側は撤去を望んでいる。ドゥテルテ大統領は、「銅像を撤去するかどうかの問題はまだ国家レベルに達していない。マニラ市政府に処理を任せるべき」と話した。
「慰安婦」被害者の権利を保護するフィリピン女性団体ガブリエルラは日本側の「慰安婦」銅像に関する言動を非難し、「日本側は問題を解決したければ、日本軍が慰安婦を強制連行した歴史を正式に謝罪すべき。銅像を利用してフィリピン政府に圧力をかけても問題解決にはならない」と主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月19日