これは中国の高速鉄道網が、発展途上の西部地区に到達することを意味する。まず、中国の高速鉄道は主に、比較的豊かな東部沿岸部の主要経済センター間をスピーディーに結ぶため建設された。上海同済大学の鉄道専門家である孫章氏(音訳)は「これらの高速鉄道は春節という旅行のピーク時に十分な輸送力を提供する。その他の時期には、中国西部の観光業とその他のサービス業の成長を促進する。高速鉄道はさらに、東西の経済格差を縮小する」と話した。
最新の西に向かう高速鉄道は昨年12月に開通し、四川省の省都・成都市と兵馬俑で知られる西北部の都市・西安市を結んだ。この高速鉄道の最高時速は250キロで、険しい山間部を貫く。移動時間は普通列車の4分の1。乗車料金は最低263元で、片道航空券の半分のみ。西安市の陳高志さん(音訳)は今週、この線路を利用する。新年まであと数日という時に、高速鉄道で四川省の実家に帰る。
今年の「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」の鉄道輸送旅客量は、前年同期比8.8%増の延べ3億9000万人に達し、2010年のほぼ2倍になる見通しだ。計画中の東西方向の高速鉄道8本のうち、4本が開通している。陳氏は「この10年間で、私は春節になるといつも航空機で帰省していたが、遅延することが多かった。前回列車で帰省したのは大学在学中で、移動に16時間かかった。今回は3時間余りで帰省できる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月13日