17日に行われた平昌冬季五輪フィギュアスケート男子シングルにおいて、日本人の羽生結弦選手が合計317.85点を記録し、66年ぶりとなる二連覇を果たした。怪我に苦しめられてきた羽生選手の大活躍により、中国中央テレビ(CCTV)のベテラン解説者の陳瀅氏も「短文エッセイ」を作ったが、日本のネットユーザーに翻訳され大反響を呼んだ。
羽生選手は昨年11月に負傷し、その後3カ月以上に渡り試合に出場しておらず、冬季五輪で本番を迎えた。羽生選手がプレッシャーに負けず歴史的な名演技を披露すると、陳氏はセンスあふれる言葉でこのようにコメントした。「その容貌は宝玉、立ち姿は松のごとし。飛ぶ様子はオオハクチョウ、美しさは遊ぶ龍のごとし。ソチ冬季五輪で金メダルを獲得し、平昌五輪では若手選手たちからの挑戦を受け、私はこんな言葉を思い出した。運命は勇者に、嵐に勝てないとつぶやく。勇者は、私こそが嵐だと小声で応じる。羽生結弦は、鞭を打たれずとも自ら奮起する選手だ。彼の今日の成果は、会場の全観衆がスタンディングオベーションするに値する」
羽生選手が金メダルを獲得した翌日(18日)、日本のネットユーザーは陳氏のこの解説を日本語に翻訳した。
日本語に翻訳すると長くなり、韻も踏めなくなる。
このネットユーザーは翻訳後、美しい言葉だと感嘆を漏らした。
このツイートは6000回以上もリツイートされ、1万6000人から「いいね!」された。
しかしこれまでCCTVのスポーツチャンネルで五輪7大会の解説をしてきた、体操とフィギュアスケートのベテラン解説者である陳氏にとって、このセンスあふれる解説は「通常運転」に過ぎない。彼女が日本で注目されるのも、これが初めてではない。
2014年のソチ冬季五輪で、日本の浅田真央選手がショートプログラムのミスで16位に落ち、メダルの望みがなくなりながらも難易度が最も高いフリー演技に成功した。陳氏は涙ぐみながら、「人生の目標は屈服でなく、信念を貫くことによって達成できる。高難度を求める道において、浅田真央は諦めたことが一度もない。この道を歩むのは苦しく孤独であるが、神はあなたの努力と頑張りに報いるはずだ」
この解説も日本のネット上で大反響を呼んだ。テレビ朝日は陳氏の独占インタビューを行った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月22日