京セラグループの中国語版公式サイト上に掲載されていた同社のネットワーク分布図を示す地図が不完全と指摘されていた日本企業の京セラは27日、台湾地区拠点の情報を加えた。人民網が報じた。
「不完全な中国地図」に関する指摘があったのは24日で、それ以外にも、台湾地区拠点がアジア拠点の中に、韓国やベトナムと同列の扱いで単独で掲載されたこともネットユーザーの注目を集めた。京セラは25日に謝罪すると共に、訂正することを約束し、地図を削除して「グローバルネットワーク」も閉鎖した。「中国での京セラ」のサイトに依然として台湾地区拠点が含まれていなかったため、ネットユーザーに「間違いを真剣な態度で反省していない」と見られてしまい、「激怒」などの言葉を表題に使って報道するメディアもあった。その後、26日午後7時ごろ、「中国での京セラ」のサイトには、「※上記の内容は京セラグループの中国における主な拠点で、全ての拠点は含んでいません」という一文が加えられた。
さらに、26日午後10時ごろ、、「中国での京セラ」が削除され、「このページは修正・メンテナンス中です。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません」との文が表示された。
「中国の京セラ」ページ(2月26日午後10時半に撮影したスクリーンショット)。
27日午後4時ごろ、京セラは取材に対して、「中国台湾地区の京セラの関連会社を『中国での京セラ』ページに加える。ホームページを修正するのに1-2営業日が必要なので、一時的に関連ページを閉鎖した。中国の多くのネットユーザーの指摘とサポートに感謝している。ユーザーにもっと直観的に理解できるようにするため、修正前は当社の中国の主な拠点だけ表記していた。今回、中国全体の地図が掲載されていないという指摘があり、誤解を避けるために当社はすぐにそのページを削除した。それにより、多くの方の誤解を招いてしまったことを深くお詫びする。また、ご批判とご指摘にも心から感謝する」とした。
同日午後7時ごろ、「中国の京セラ」ページには、天津、上海、無錫、東莞、香港地区の下に、台湾地区の関連会社2社の情報が表記されていた。(編集KN)
「中国の京セラ」ページ(2月27日午後8時に撮影したスクリーンショット)。
「人民網日本語版」2018年3月2日