(撮影者:日中友好会館留学生事業部の夏瑛部長)
「コオロギで未来の食糧危機を解決するのはどうでしょうか」
「体のシェアリングサービスで、他人の体を借りて登山やダイビングなど、特に体験してみたいことはありますか」
早稲田大学大隈講堂は25日午後、満席となった。日本の学生たちは摩訶不思議な質問を投げ、アリババ・グループの馬雲(ジャック・マー)会長と奇想天外な対話を繰り広げた。
「馬氏が早稲田に来る」という情報は、半月前からSNSで広く伝わっていた。予約チケットは30分で売り切れになった。講演開始時間前には長蛇の列ができ、多くの人が中に入ろうとした。
悠久の歴史を持つ大隈講堂で、早稲田の学生はこの中国最大のEC企業の創業者が、これらの若き日本のベンチャー企業とその未来をどう見ているかを知ろうとした。
馬氏は「大企業は大きな責任を意味する。大企業を経営したければ、大きな問題を解消しなければなりません」学生の創業に向けた熱意と好奇心について、馬会長は次の2点を指摘した。
「まず、多くの人が馬雲になれます。人にはEQ、IQ、LQがあります。LQがあれば人から愛され、尊重されます。そのため世界にはビル・ゲイツ氏が1人、ザッカーバーグ氏が1人しかいませんが、多くの人が馬雲になれます」
「次に、軽々しくピックアップせず、ギブアップもしない。ビル・ゲイツ氏やザッカーバーグ氏の真似をし退学しても、成功する人は少ない。創業チームに加わることをお勧めします。これはお金のためではなく、生活の経験と変化、他人と自分の生活の改善と関係しています。一人の創業者になろうとするのは結構ですが、これは難しいことです。大学生には、軽々しくピックアップせず、ギブアップしないことを伝えたいです」
交流の時間になると、冗談のような対話が展開された。早稲田大学の2年生、ECOLOGGIE社CEO兼創業者の葦苅晟矢氏が1人目の質問者となった。この食糧危機の解決に力を入れる、昆虫のプリントが入ったシャツを着た男性は、馬氏に興味深い質問を投げかけた。「コオロギの食用というアイデアをどう思いますか。これは食糧危機の解決法とは思いませんか」