東京にオープンしたホテルが近ごろ注目を集めている。高級ではなく良心的な価格のこのホテルは、ロボットホテルとして注目された。「変なホテル」という名前のこのロボットホテルは東京の繁華街にある。外観は普通のビジネスホテルと変わらないが、中に入るとスタッフがいないことに気がつく。男女1体ずつの人型ロボットが笑顔で接客する。
ロボットの前に立って操作し、2分でチェックイン手続きが完了する。日本語の他に中国語、韓国語などにも対応している。不明な点があれば、横にいるコミュニケーションロボットが答えてくれる。コミュニケーションロボットも忙しい場合は、ボタンを押してスタッフを呼ぶこともできる。
同ホテルのスタッフは、「実はこの2台の人型ロボットは笑顔、瞬き、首を振るの動きをするだけで、ロボットがいなくてもチェックインできる。ロボットを設置したのは、冷淡というイメージを減らすため」と明かした。
「変なホテル」が注目を集めたのにはもう1つの理由がある。ホテルの2階で健康診断を受けることができ、ロボットが受付をする。診療所には2室の歯科診療室、1室の皮膚科兼内科診療室がある。熊川貴昭院長によると、近年、日本でアレルギーの人が増えているが、多くの診療所には歯科、内科、皮膚科のどれかしかない。アレルギー患者は1つの科学で原因がわからなければ、各科で総合分析しなければいけない。診療所の広報担当者は、「変なホテルも私たちもロボットで受付を行うが、ホテルが打ち出す健康・睡眠理念への重視は診療所の理念と一致している」と話した。
「変なホテル」は日本で最初のロボットホテルではない。2015年、同ホテルの運営会社は長崎県のハウステンボスに最初のロボットホテルをオープンした。翌年、このホテルは「ロボットを従業員として雇った最初のホテル」としてギネス記録に認定された。
近年、少子高齢化は日本社会の各方面に変化をもたらしている。ロボットホテルは、少子高齢化による労働力不足を解決するために設立された。労働力不足が深刻である一方で、日本を訪れる外国人観光客が増えている。ロボットホテルは旅行者の宿泊ニーズに応じることを目的に登場した。
「ロボットの雇用」は話題性で若者を引きつけるだけでなく、運営コストの削減にもなる。4月27日にオープンした「変なホテル」には118室の客室があり、通常だと20~30人のフロントスタッフが必要になる。ロボット従業員を雇ったことで7人で対応でき、運営コストを最大3分の1削減できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月5日