三菱マテリアルは11日、一連の製品データ改ざん問題を受け、竹内章社長が経営責任を取って辞任し、代表権のない会長に就く人事を発表した。後任には小野直樹副社長執行役員が昇格する。
竹内氏は「品質問題の経営責任をより明らかにするため、経営体制を変更する。今後は経営への指導と監督を強化する」と表明した。
三菱マテリアルは昨年11月、傘下の三菱電線工業と三菱伸銅が製品データを改ざんしていたことを認めた。今年1月には一部製品が日本工業規格(JIS)が定める方法により検査を行っていなかったことから、子会社の三菱アルミニウム富士製作所がJIS認証を取り消された。三菱マテリアルは2月、東京の三菱アルミニウム、大阪市の立花金属工業、新潟市のダイヤメットが製品データを改ざんしていたことを認めた。
三菱マテリアルは8日、直島製錬所がJIS不適合の製品を誤って適合製品として出荷したことから、JIS認証を取り消されたと発表した。
日本企業の不正問題が近年相次いで発覚しており、日本企業が誇りとしていた品質管理が疑われている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月12日