中日文化交流、両国を超越する潜在力を秘める

中日文化交流、両国を超越する潜在力を秘める。

タグ:細川護煕 漢籍 寄贈

発信時間:2018-06-28 14:58:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 日本の細川護煕元首相が26日、中国国家図書館に36部・4175冊の貴重な「漢籍」を寄贈した。その中には1000年前の唐の書籍も含まれる。この情報は人々から称賛を集めると同時に、次のような思考を促した。両国はいかに文化と伝統をさらに発揚し、文化交流・協力を促進し、両国関係の持続的な改善に新たな遺伝子を注ぎ込むべきだろうか。


 中日の2000年以上の交流の歴史において、文化交流は両国の認知・融合・交流の程度が最も深い分野であり、最も古い歴史を持つ。中国文化は古代と近世に日本に深い影響を及ぼし、日本は中国文化を師とした。その一方で近代、特に現代になると、欧米の文明の養分を吸収した日本文化が中国に影響を与えることが多くなった。日本は中国が西側文明を参考にする窓口になった。


 近代の中日文化交流はまた、中日の激しい衝突の縮図になっており、日本の文明・文化の独自性、島国文化の影響力の狭隘な一面の証左になっている。周恩来の「2000年の友好、50年の対立」という言葉は、中日が平和的に交流すれば両国で相互学習し、文化交流が異彩を放つが、中日関係が悪化すれば両国の国運と盛衰が岐路に立たされ、文化交流も影響を受ける事実を反映している。


 中日国交正常化45周年、中日平和友好条約締結40周年を契機とし、両国関係に改善の流れが見えている。これは両国関係の悪化、国民感情の悪化を防ぐ、文化交流・協力の特殊な力を再び証明している。


 文化交流・協力は中日関係を修正する「基準の目盛り」であり、東アジア及びアジア全体の一体化を促進する活性剤でもある。中日両国は歴史の蓄積を持つ文明対話、文化吸収、広域伝播により、地域文化共同体の形成を続ける機運を形成しようとしている。文化を基礎とし東アジア・アジア全体の一体化を目指す価値観と帰属感を求め、世界平和の建設者、世界経済の貢献者、世界秩序の守護者たらんとする動きが密かに東アジアに押し寄せており、アジアに向かい潜在的な影響を及ぼしている。(筆者・笪志剛 黒竜江省社会科学院北東アジア研究所長、研究員)


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月28日

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