日本の気象庁は、現地時間29日に強い台風12号が三重県に上陸したと発表した。同日午後1時には広島市付近にあり、1時間35キロの速度で西に移動していた。台風の影響により、神奈川県、静岡県、三重県などの8都府県で少なくとも23人が負傷した。また日本の交通機関も影響を受け、29日には空の178便が欠航となった。日本メディアが伝えた。
報道によると、神奈川県では6人が負傷した。現地時間28日夜、神奈川県小田原市の海沿いの国道が海水で埋もれ、行き来する車が立ち往生した。20代の男女2人が避難中に軽傷を負った。さらに同県では走行中に風で転ぶなどの原因により、4人が軽傷を負った。静岡県熱海市のホテル内のレストランの窓ガラスが割れ、児童を含む5人が軽傷を負った。さらに39歳の女性が風で転倒し、右腕を骨折した。他にも三重県津市や千葉県千葉市で、多くの人が強風などにより負傷した。
日本の交通機関も29日に台風の影響を受け、多くの空の便が欠航となった。航空各社の発表によると、29日には計178便が欠航となった。うち日本航空は75便、全日空は46便。
JRによると、東海道新幹線と山陽新幹線は始発より正常運行を開始したが、状況に基づき運休や遅延の可能性もある。JRは公式サイトなどを通じ、最新の運行状況を確認するよう呼びかけている。
報道によると、台風が徐々に速度を落としていることから、西日本では雨が長時間降る可能性がある。また台風が西に移動するのは極めて稀であることから、強風や大雨に見舞われる場所や雨量はこれまでの台風とまったく異なる。そのためこれまでの経験を利用できない恐れがある。
西日本では29日と30日にかけて持続的に雨が降る見通しだ。気象庁は地質災害と河川の氾濫、低地での進水、強い波と潮に警戒し、安全を保証するよう呼びかけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月30日