話し相手に相づちを打ったり質問したりして、自然な対話ができる人間型ロボットを大阪大の石黒浩教授らのチームが開発し、日本科学未来館(東京都)で31日、報道陣に公開した。石黒氏は「人間らしい動きに近づいてきた」と話した。日本メディアが伝えた。
人工知能(AI)を搭載した女性型で、3年前に開発した「ERICA(エリカ)」を改良。これまでは質問に答えるだけだったが、カメラやマイクで相手の表情や声色を読み取り、「すてきですね」と共感したり、発言を掘り下げる質問をしたりして、なめらかに対話を続けられる。
デモンストレーションで、ロボットは男性と趣味や休日の過ごし方で盛り上がった。同時に話そうとすると、ロボットが「先に話してもいいかしら?」と聞く一幕もあった。会話のリズムを改善し、使用可能な単語数を増やせば、面接や外国語学習の練習相手として使える可能性がある。
またチームは高さ約120センチで子供型の「ibuki(イブキ)」も初披露した。現在はリモコンで動かすことしかできない。チームは会話機能を持たせ、人と会話しながら作業できるようにする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月2日