対中関係「安定」を目指す日本、現実的な原因を読み解く

対中関係「安定」を目指す日本、現実的な原因を読み解く。

タグ:外交 利益 現実主義

発信時間:2018-09-08 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 現在は安定と強調しても、中日関係改善の見通しを否定することにはならない。現在は改善の発端に過ぎず、真の改善を実現するためにはまず日本側が、協力・ウィンウィンの自国にとっての重要性への認識を深める必要がある。その一方で中日の首脳による相互訪問は共通認識を拡大し、協力の障壁を取り払い、より堅固な協力の基盤を形成することを促す。国家間の理念がたちまち合致することはなく、往々にして協力の拡大と深化により理念の発展を促す必要がある。中日関係にとって、これは協力を通じ共通の利益を促進し、日本の現実主義の動向をリードすることだ。ここに現在の中日関係の新たな変化の価値と意義がある。


 中日関係がかつて膠着状態に陥っていた原因は、中国側にない。中国側の態度は一貫しており、4つの政治文書を踏まえた上で両国関係を発展させ、協力・ウィンウィンの態度を終始貫くことを強調してきた。これは中国と周辺諸国の関係が貫き続ける政策路線だ。例えば上海協力機構は、中国の「相互信頼、善隣友好」という周辺外交を示している。一部の国は、中国が日本との関係を改善するのは「一時しのぎの策」で、中米貿易摩擦により日本を抱き込むためと考えているが、これは無知で浅はかとしか言いようがない。この10年間の中日関係の発展の流れを知らず、中国の周辺外交の過去と現在への認識が不足している。中国の外交は常に大道、王道を強調してきた。これらの国がそのように考えるのは、自国の外国政策にこういった一時しのぎの策や計算が満ちており、そのため視野が狭くなり歪んでいるためだ。乏しい見識により想像力が狭められているのだ。(筆者・霍建崗 中国現代国際関係研究院日本研究所副研究員)


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月8日

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