北京時間9日、テニスの全米オープン女子シングル決勝がニューヨークで行われた。ハーフの日本人選手・大坂なおみ(20)が素晴らしい試合を展開し、試合時間わずか79分で、開催国米国の名選手でグランドスラム23回の優勝経験を誇るテニス界の女王セリーナ・ウィリアムズ選手に2-0でストレート勝ちし、グランドスラムの女子シングルスで優勝を勝ち取ったアジアの選手としては中国の李娜選手に続いて2人目となった。北京日報が伝えた。
大坂選手は、父親がハイチ系米国人で、母親が日本人。日本に生まれ、3歳の時に米ニューヨークに移り住み、米国テニス界ジュニア選手育成システムで訓練を受けた。15歳になると、日本テニス界協会に所属して試合に参加するようになり、今シーズンに入ってから、大坂選手のランキングは目覚ましい勢いで上昇し始めた。世界ランキングは、年初には第68位だったが、先週には第19位まで躍進し、WTA Premier Mandatoryツアーのインディアンウェルズ(BNPパリバオープン)ではプロ選手として初の王座に輝いた。ニューヨークに到着後、今回で3度目の挑戦となる全米テニスオープンでは、わずか1セットを失っただけで決勝進出を果たした。
決勝での対戦相手は、大坂選手がずっと憧れ続けてきた今年37歳になる「テニス界の女王」セリーナだった。試合前の取材で大坂選手はセリーナ選手に「アイラブユー」とメッセージを送った。だが、決勝のコートに上がると、大坂選手はその若さからは考えられないほどの落ち着きと集中力を保ち続け、6対2で第1セットを先取した。続く第2セット、セリーナ選手は、「規則・マナー違反」として主審から3度にわたり警告を受け、1ポイント・1ゲームのゲームペナルティを科せられた。こうした状況の中でも、大坂選手は感情的なブレを見せず、サービスゲームでも落ち着いたプレーを見せて、最終的には6対4で第2セットも勝ち取った。試合後、大坂選手は、「今はまだ実感が湧かない。今後は、次のステップを一つずつ進んでいくだけ」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月10日