ロシアのプーチン大統領は、日本の安倍晋三首相と平和条約問題について議論し、露日両国が受け入れられる解決策を模索することで合意したと表明した。ロシア・スプートニクが10日、伝えた。
安倍氏はロシアで第4回東方経済フォーラムに出席した。プーチン氏は安倍氏との会談後「会談では平和条約問題について話し合った。周知の通り、双方はこの問題について数十年議論しており、一夜にして解決しようとすればあまりにも幼稚だ。しかし我々は解決策を模索し、露日両国が満足し、両国民が受け入れられる案を模索する」と話した。
プーチン氏は「今日の会談の雰囲気は実務的かつ建設的で、二国間関係の主要問題について詳細に議論した」と述べた。
またプーチン氏は、双方は経済・貿易・投資協力の拡大に特に注目したと述べた。
ロシアと日本の関係は、懸案となっている領土問題の暗い影に覆われている。
日本は1855年に露日が調印した日露通好条約を根拠とし、南クリル諸島(日本名・北方四島)の返還を求めており、これをロシアと平和条約を締結する条件としている。同条約は戦後から現在まで締結されていない。ロシアは、南クリル諸島は第二次大戦の結果としてソ連の版図に納められたため、ロシア側は異論の余地なき主権を持つという立場だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月12日