NHKの16日の報道によると、ノーベル文学賞は今年「新文学賞」を創設し、長年にわたり候補に上がっている日本人作家の村上春樹氏が最終候補に選ばれたが、執筆活動に専念したいとして辞退を申し出た。
NHKによると、村上春樹氏は「新文学賞」の最終候補の4人に選ばれたが、ニュー・アカデミーに「メディアからの注目を避け、執筆活動に専念したい」として選考の辞退を申し出た。また、最終候補に選ばれたことについて「非常に光栄」とした。ニュー・アカデミーの公式サイトはこの件を認めている。
「新文学賞」はスウェーデン各地の図書館員の責任者がまず候補者を挙げ、その後にインターネット投票を行って候補者を決める。結果は10月12日に公開、授賞式は12月9日に行われ、賞金は100万スウェーデン・クローナ(1元1.318クローナ)に上る。
TBSは、村上氏の「新文学賞」辞退は予想外のことであり、日本文学の代表的人物として、村上氏は世界から高く評価され、海外にも多くの読者がいると伝えた。テレビ朝日によると、ここ数年、村上氏はノーベル文学賞候補の常連で、最有力法ほとされているが、まだ受賞できていない。今回も村上氏が有力候補に上がっていたが、自ら辞退したことは非常に残念であり、ファンも残念がっている。
NHKは、ノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーのセクハラ問題の影響で、今年のノーベル文学賞は1年遅れて来年に発表されると報道。昨年11月、スウェーデン・アカデミーと密接な関係にある著名文学者が過去20年にわたり、会員の妻および女性職員にセクハラや性的暴行をはたらいていたことが明るみになった。その影響を回避するため、スウェーデン・アカデミーはニュー・アカデミーをを設立し、ノーベル文学賞の代わりに「新文学賞」を創設した。村上氏はこの件に配慮したとの見方もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月17日