最後の天皇誕生日、記者会見で平和の維持を訴える

最後の天皇誕生日、記者会見で平和の維持を訴える。時事通信の23日の報道によると、日本の天皇明仁は同日、85歳の誕生日を迎えた。これは天皇として最後の誕生日であり、来年には譲位し皇太子が皇位を継承する…

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発信時間:2018-12-24 11:20:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 時事通信の23日の報道によると、日本の天皇明仁は同日、85歳の誕生日を迎えた。これは天皇として最後の誕生日であり、来年には譲位し皇太子が皇位を継承する。天皇譲位を前にし、日本人は古い時代に別れを告げ新しい時代に入ろうとしており、複雑な心境だ。ある政治関係者は、新天皇即位後の日本の動向には依然として不確実性があると述べた。


 時事通信によると、12月23日は明仁天皇の誕生日であり、日本の法定祝日でもある。日本の皇室は23日に慣例に基づき記念活動を行った。明仁天皇、美智子皇后が皇室を従え皇居のベランダに立ち、皇宮の参賀を認められた人々に手を振った。天皇は人々に対して、自ら新年の挨拶をした。宮内庁の統計によると、同日は明仁天皇即位後で最大となる7万6000人が参賀に訪れた。皇居は同日、天皇誕生日を祝う昼食会を開き、安倍晋三首相も出席した。各国の駐日大使ら来賓は午後、茶会に招待された。明仁天皇が上述した記念活動を主宰するのはこれで最後となった。


 23日付読売新聞によると、天皇として最後の誕生日を迎えた明仁天皇本人も「悲喜こもごも」だった。20日の誕生日の記者会見は、最後の記者会見となった。約20分の記者会見で、天皇は何度も声を震わせた。皇后と国民全体に感謝を示し、さらに自ら経験した多くの歴史を振り返った。天皇は特に、戦後日本の平和と繁栄は多くの犠牲と国民の努力の上に成り立っていると強調し、歴史を忘れてはならないと求めた。また新天皇となる皇太子徳仁、その弟の秋篠宮文仁親王が自らの責任を担うことを願った。


 23日付西日本新聞によると、天皇は最後の発言で、日本人に平和的発展の遺産を継承して欲しいと述べた。また皇室は時代の流れに応じて発展すべきと表明した。東洋経済は23日、明仁天皇の在位期間である「平成」は特殊な時代であり、この時代に日本は平和と安定、経済繁栄の成果を手にしたと伝えた。天皇も20日の記者会見で、「この時代に戦争がなかった」ことに満足し、安堵した。しかしそれと同時に、バブル崩壊、個人主義を重視する新世代、日増しに深刻化する高齢化社会など、日本はかつてない課題に直面している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月24日

 

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