日本国内の学校広報事業を展開する企業が昨年末に公開した調査データによると、留学生の3割がアニメなどの日本文化を好み日本留学を決めており、留学のすべての動機のうちトップになっている。
この調査は日本国内の語学学校や進学準備クラスで学ぶ学生を対象に、昨年2月から10月にかけて実施された。調査会社は、学校と学生の双方向のつながりの強化、各校の優位性によりマッチした留学生の受け入れにこのデータを役立てようとしている。
「日本で進学したい」と答えた進学準備クラスで学ぶ留学生のうち、中国人が73.3%を占めた。うち63.6%が大学院への進学を目指している。その反面、「日本で勤務したい」と答えた中国人留学生は4%のみで、留学後に帰国し勤務することが徐々に職業計画のトレンドになっている。
「日本での生活の悩み」については、日本語学習の他に、日本国内の煩瑣な敷金礼金、ガス代、電気代の契約などの賃貸関連の問題が最も多かった。性別を見ると、「日常生活で日本人との交流に障害がある」とした男子は3.8%、女子は0%。「現在の語学学校を選択した理由」については、「知り合いがいる」が多かった。これは友人と交流したり、同居できるからだ。
また「日本の大学もしくは専門学校を選ぶ基準」について、最も重視されているのは「学習内容」で、出身地によって傾向が分かれた。
留学生全体のうち最も高い比率を占める中国人学生は、「興味のある内容の学習」を重視している。これに続くのは「就職率の高い学校」で、回答者全体の16.7%を占めた。つまり中国人学生は大学もしくは専門学校を選ぶ際に、すでに卒業後のことを考えているということだ。ネパール、ベトナム、モンゴルなどの漢字圏以外の学生は、「学校で英語を学習できるか」を重視している。
最後に「現在の語学学校を選んだ理由」について、「立地条件が良い」は48.5%だった。地域別に見ると、東アジアの学生の場合「授業内容が自分に適しているか」は35.2%で、「進学率が高い」は38.0%だった。
交通のほか、学校の教育の質も重視されている。これは中国人留学生の間で特に顕著だ。中国人留学生が語学学校の選択で最も重視するのは「進学率が高い」で、41.3%を占めた。南アジアの留学生は「同じ国の人が多い」が25.0%、「知り合いがいる」が12.5%。中央アジアの留学生は「同じ国の人が多い」が50%だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月16日