専門家:レーダー照射、日韓の衝突には至らない

専門家:レーダー照射、日韓の衝突には至らない。日本のP1哨戒機の電子偵察システムは理論上、レーダーの周波数などの特徴に基づきどのレーダーからロックオンされたかを特定できる…

タグ:レーダー 照射 争い 軍機

発信時間:2019-01-30 15:17:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 韓日両国のレーダー照射をめぐる争いが発生してから、日本の軍機はさらに韓国の軍艦に3回接近している。直近は1月23日。韓国の聯合ニュースは、韓国軍が24日に公開した、海上自衛隊のP3哨戒機が23日に韓国の軍艦に接近し脅威を与えた写真によると、同機は約60メートルの高度を低空飛行し、韓国軍の「大祚栄(テジョヨン)」駆逐艦の右舷から540メートルしか離れていなかったと伝えた。


 日本の軍機が韓国の軍艦に接近した行為について、専門家は次のように指摘した。日本のP1哨戒機の電子偵察システムは理論上、レーダーの周波数などの特徴に基づきどのレーダーからロックオンされたかを特定できる。日本の哨戒機は先進的な光電追跡装置などの偵察装置が搭載されていることから、数百メートルの距離、数十メートルの高度で韓国側の艦艇の上を飛行する必要はない。そのため韓国軍が指摘しているように、日本の軍機によるこのような行為は世界においても、同じく挑発行為とされる。


 火器管制レーダーで標的をロックオンもしくは照射するのも、日常的な操作方法ではない。例えば米ソ海上事故防止協定は、米ソ双方の艦艇は艦砲、ミサイル発射台、魚雷発射管及びその他の武器を、相手側の艦艇が通過する方角に向けることで模擬攻撃してはならないとしている。また相手側の艦艇が通過する方角にいかなる物体も発射してはならず、かつサーチライトもしくは大出力照明装置で通過中の艦艇の艦橋を照射してはならないとしている。


 2014年4月に西太平洋海軍フォーラムで採択された「海上偶発的遭遇規則」は、艦艇と軍機が連絡する場合は無線周波を用いると定めている。また信号弾やその他の視覚形式により信号を出すことができると定めている。黄もしくは白の発煙弾及び照明弾は、潜水艦が浮上中もしくは潜望鏡の深さを調整中という意味だ。また規則は別の部分で、海軍司令官に次のような行為を避けるよう提案している。艦艇や艦橋もしくは軍機の操縦室内に照明を浴びせる、もしくは艦砲、ミサイル、火器管制レーダーを他国の船に照射し模擬攻撃を行う。


 しかし緊迫感漂う軍事実践において、近距離飛行及び火器管制レーダーのロックオンは往々にして「暗黙のルール」になっている。例えばロシア軍機は2016年4月にバルト海で、米国の駆逐艦の上空を超低空飛行した。その瞬間、わずか9メートルしか離れていなかった。近年このような行動は少なくないが、米露の衝突は生じていない。専門家は、日韓は負けを認めない相手にムキになっているようで、これは両国の軍事交流と政治関係に影響を及ぼしうるが、実力が匹敵する理論上の同盟国間で衝突が生じることはないと判断している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月30日

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