沖縄県の一部の市民が16日、政府が推進する在日米軍基地移設計画に反対するため、海上で抗議活動を行った。24日の県民投票を前に反対の機運を高めた。
日米政府は1996年に、沖縄県宜野湾市の米軍普天間基地を県内の名護市辺野古に移設することを決定した。沖縄県民はこの計画に反対し、普天間基地を完全に閉鎖するか県外に移設するよう求めた。政府は昨年12月より県民の反対を顧みず、基地移設に必要な埋め立てを開始し、辺野古沿岸部に土砂を投入している。
辺野古の市民は16日、カヌーや小型船を操縦し、浮具を挟んで海上保安庁の人員と対峙した。彼らは「県民投票 新基地いらない! 基地ノーに○を」などと書いたプラカードを掲げて「埋め立てやめろ」とシュプレヒコールを上げた。浮具を越えた多くのカヌーが取り押さえられた。
抗議に加わった大学教員の稲垣絹代さんは「沖縄の民意を無視する政府が許せない。県民投票で(反対の)圧倒的意思を示したい」と述べた。
沖縄県は24日に県民投票を行い、在日米軍基地を辺野古に移設する計画の是非を県民に問う。玉城デニー知事はこの県民投票を推進しており、県民に積極的な投票を呼びかけている。現地住民は「賛成」「反対」「どちらでもない」の中から1つを選ぶ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月19日