孫秉熙ら33人は1919年3月1日、漢城城仁寺洞明月館にて『独立宣言書』を読み上げ、朝鮮が独立国であり、朝鮮人が独自の民族であることを宣言し、日本の半島併呑・植民に反対した。これは半島の歴史における時代を画する壮挙となり、独立運動の号令をかけた。
三一運動の精神は、南北双方に共通する文化遺産、歴史の紐帯であり、南北が協力・統一に向かうための橋梁及び動力だ。三一運動100周年に際し、南北双方は昨年の『平壌共同宣言』の中で、「三一運動100周年を共に祝うことを決定した」としている。安重根の遺骨の発掘は南北双方の共同記念の形式であり、南北関係をさらに改善し、南北交流をさらに強化することになる。
中韓国交樹立以降、南北による安重根の遺骨の調査と、独立運動関連の記念活動の実施に協力することは、中国政府の一貫した措置になっている。中朝韓の独立運動における協力と交流を引き続き掘り下げ発揚することは、3カ国のその他の分野の意思疎通と協力を促進・拡大する。
日本が広々とした心と和解の誠意を持ち、安重根の遺骨の埋葬情報を自ら提供し、中朝韓の共同発掘に協力し、義士の魂を故郷に帰せば、それは賢明であり罪を悔い改る償いになるだろう。(筆者・朱芹 復旦大学国際問題研究院研究員補佐、アジア太平洋シンクタンク研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月4日