「中央社」の報道によると、日本政府は現地時間1日に、5月1日より使用開始される新元号「令和」を発表した。安倍晋三首相はメディアに対し、新元号選定過程に関する文書の公開時期について、30年は待つ必要があるとの見解を示した。
安倍氏によると、新元号「令和」の選定過程などを記載した行政文書の公開時期について、基本的に30年は秘密を守る必要があると述べた。考案した人の名誉もあり、30年は待つ必要があるという。
安倍氏が「令和」を初めて目にしたのは3月だったという。菅義偉内閣官房長官が数人の学者に新元号の検討を委嘱し、整理を経て安倍氏に報告が入った。
安倍氏は、3月に複数の候補の中に「令和」を目にしてから説明を聞くと、令和という言葉に新鮮さを感じたと述べた。
安倍氏は新元号が初めて漢籍ではなく日本の古典『万葉集』を典拠としたことについて、各界の専門家と学者でつくる「元号に関する懇談会」のメンバー及び大半の閣僚が、日本の古典から新元号を選ぶことを希望していたと話した。
日本メディアによると、専門家は「令和」を提案したのは、2013年の文化勲章受章者、万葉集の学者である中西進氏(89)ではないかと推測している。中西氏は現在、国際日本文化研究センターの名誉教授。
中西氏は1970年に万葉史の研究により日本学士院賞を受賞した。日本の古典に精通し、漢籍にも詳しい。著作には『万葉集の比較文学的研究』『日本文学と漢詩』などがある。
報道によると、中西氏は昨年10月にインタビューに応じた際に、日本政府から新元号の検討を委嘱されたかについて明言を控えた。3月上旬に同じ質問をされた際には「私とは関係がない」と述べた。
関係者によると、他にも中国古典文学専門家、元二松学舎大学長の石川忠久氏(86)、中国古代史専門家、元学習院大学長の小倉芳彦氏(92)が政府から委嘱を受けた可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月2日