米国の国内では最近、EUと日本への圧力を弱め、中国包囲に協力させるべきという多くの主張が出ている。EUと日本は米国の政治・軍事面の同盟関係であるが、各国が発展を重要かつ核心的な利益とするなか、中国はすでにEUや日本などの各国の経済的利益が米国の一国主義の脅迫を免れるための壁になっている。政治・軍事同盟と経済的利益は、もはやイコールで結ばれる関係ではない。
多国間主義は世界が平等な経済関係を維持するための生命線だ。米国の現政権は極端な圧力をかけることによる効果を盲信している。米国の国力は彼らによって次から次へと棍棒に変えられている。世界の紛争解決手段がコントロールを失いつつある。多国間主義を守り、覇権主義に反対することは、現在の全人類にとって焦眉の急となっている。そのため、米国の貿易戦争に対する中国の反撃には世界的な意義が備わっている。
米国は、中国の現代化は知的財産権を「盗む」ことによって実現されたと言いふらしているが、これは人種主義的な論断だ。知的財産権の原則は正常な学習を排斥しない。中国の技術導入プロセスは企業間の自発的な取引であり、知財権を「国家化」「西洋化」させるのは大きな間違いだ。
ファーウェイは中国で最も優秀なハイテク企業の一つであり、すでに世界5Gネットワーク技術のリーダーになっている。ファーウェイは「窃盗」により誕生したのだろうか。欧州と日本の人々には、米国人の言うことを聞きファーウェイに先入観を持たないよう呼びかける。
中国の発展に伴い、西側諸国はより多くの中国市場を手にしようとしており、中国の行いが西側諸国のルールに近づくことを願っているが、これはいずれも理解できる。中国もそのことに積極的な態度を持つが、脅迫による中国「改造」の試みには反対する。
中国の政治制度と価値観は欧州や日本と大きく異なるが、中国の欧州及び日本に対する尊重は米国を大きく上回る。多極化と多国間主義こそがこの世界で最も重要な原則だ。自国の利益を他国の利益の上に置き、一国主義により世界の未来を決めることを、どの国に対しても認めてはならない。この問題について、中国・欧州・日本・各国の利益は一致するはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月20日