主要20カ国・地域(G20)大阪サミットが月末に開幕する。米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が会談するかについては現時点では不明瞭だが、クレムリン報道官、大統領報道官のペスコフ氏は3日、ロシアメディアに対して「ホワイトハウスが非合理的な行動を続けるならば、プーチン氏とトランプ氏の新たな会談をセッティングできない。現在ボールは米国のスタジアムにある」と述べた。
ペスコフ氏は3日、ロシア・トゥデイ(RT)のインタビューに対して「議事日程には多くの戦略的な問題が含まれ、2名の大統領によって解決されるべきだ。これらの問題を低いレベルで解決することは不可能だ。多くの問題は米国側からのものであり、これらは大統領の間で議論されるべきだ」と述べた。
「昨年のヘルシンキサミット以降、両国首脳は長期間面と向かって会談しておらず、一部の重要問題が空回りし、両国の国益に反している」ペスコフ氏は「ロシアにできるのはこの程度だ。我々が教皇よりも神聖であることはない」と補足した。
トランプ氏は昨年末、G20ブエノスアイレス・サミットの会期中に予定されていた、プーチン氏との非公式会談を急遽キャンセルした。これはウクライナとロシアの間で海上衝突事件が発生したためで、両氏は当時短く立ち話するに留まった。
RTの報道によると、トランプ氏は先ほど今月の大阪サミットでプーチン氏と会談する可能性があると表明したが、ペスコフ氏は「ホワイトハウスは正式な要請を出していない」と強調し、ボールは米国のスタジアムにあると再言及した。
「当初よりプーチン大統領は、ロシア側の準備は整っており、米国の準備が整いさえすれば前進を続けると考えていた。不幸にも我々は現在、彼らが前進する準備をまったく整えていないのを目の当たりにしている」
ペスコフ氏は、プーチン大統領は忍耐強い国の経験と忍耐力に富む大統領であると述べた。また、プーチン氏はオバマ時代に損なわれた(米露)関係を修復することを自らの使命にしていると補った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月4日