中国の「一帯一路」イニシアチブは実践されてから5年以上になり、一帯一路国際協力サミットフォーラムは徐々に新たな共通認識を形成している。中日という2つの特大経済国の共同発展の「スピルオーバー効果」は、沿線のインフラ整備と基礎市場の形成に内的動力を提供した。中日が「競争から協調へ」と変わり、企業が競争の中で協力を模索する。これは新時代の中日関係の実務的発展の新たな特徴になる。
国際協調と協力が順風満帆であったことはない。新時代の中日関係は大国関係の新たな変化にも適応しなければならず、基礎がしっかりしており信頼できる政治の備えが必要だ。中日の指導者は2014年より、両国関係改善の「4つの原則的共通認識」に達し、新時代の中日関係の基調を示した。2018年に中日は指導者の相互訪問を実現し、二国間関係が正しい軌道に戻った。現在の国際情勢は変化が激しく、多国間自由貿易の秩序、さらには戦後の国際レジームが蹂躙されている。中日の指導者は国際的な舞台で政策を合わせ、率先して新時代の大国関係の範を垂れている。
平和的に台頭する中国、中国が主導し構築する周辺大国関係(特に新時代の中日関係)は、大国の責任を果たし、世界平和を守り、共同発展を促進する時代の模範と呼べる。(筆者・劉軍紅 中国現代国際関係研究院研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月29日