日本の航空自衛隊は1日、空自三沢基地(青森県三沢市)の最新鋭ステルス戦闘機F-35Aが同県沖の太平洋に墜落した事故を受けて見合わせていた、同型機の飛行を午後再開した。飛行は4月9日の事故以来で約4カ月ぶり。共同通信が1日に伝えた。
防衛省は、操縦士が機体の高度や姿勢を把握できなくなる「空間識失調」に陥って墜落した可能性が高いとする調査結果を公表した。岩屋毅防衛相は1日午前、記者団の取材に「安全管理に万全を期すための措置を十分に講じた」と述べた。
防衛省によると、基本操作訓練の段階から飛行を再開し、事故が発生した夜間の飛行訓練は当面見送る。事故原因の最終報告書は近日中にまとめられる。
飛行再開を知った同市職員の長谷部敬さん(25)は、「事故発生から自分が住んでいる場所に墜落しないかが心配だった。本当に安全が保証されるのだろうか」と疑問を呈した。また「基地があるおかげでメリットもあるので、飛行再開には反対しない」(70代女性)との声もある。
青森県の三村申吾知事は7月29日、飛行に同意した。三沢市などの関連地方政府も理解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月2日