日本の安倍晋三首相は今週の東方経済フォーラムの会期中、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と会談し、領土問題の突破口を模索する。
安倍氏は2日、4−6日にかけてロシア極東のウラジオストクで東方経済フォーラムに出席し、会期中にプーチン氏と会談すると述べた。北方四島(ロシア名・南クリル諸島)の経済協力、日露平和条約の締結に向けた交渉を推進する意向を示した。
ロシアのユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は先週、プーチン氏と安倍氏は二国間協力及び「敏感な問題、すなわち平和条約」に関する多くの議題について議論すると述べた。
ウシャコフ氏は「ロシアの平和条約締結の立場に変化はなく、領土問題に関するいかなる譲歩にも応じない」と釘を刺した。
クリル諸島はロシア極東のカムチャツカ半島と日本の北海道の間に位置する。南部の色丹・国後・択捉・歯舞諸島の面積は合計で約5000平方キロメートル。ロシアは南クリル諸島、日本は北方四島と呼んでいる。
これらの島は1945年の第二次大戦終了後、ソ連とロシアによって支配されている。日本とロシアが領有権を主張している。この対立があることから、両国は現在も平和条約を締結していない。
共同通信によると、安倍氏はこれまでプーチン氏と25回以上会談しているが、領土問題の膠着状態が続いている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月3日