沖縄県金武町でこのほど、2日間で3基の軍用照明弾の外殻とみられるものが立て続けに見つかった。日本に駐屯する米海兵隊は6日、照明弾は米軍が訓練で使用したものだと認めた。
5日、金武町の住民が空から畑に物体が落下するのを目撃し、通報した。沖縄県石川警察によると、落下した物体は円筒形で長さ約10センチ、直径約5センチ、小型パラシュートに繋がっており、重さは約250グラム。
石川警察は、照明弾は畑に近い米軍キャンプ・ハンセンから発射されたものとみている。
金武町伊芸区区民事務所の職員は6日、照明弾の外殻の落下場所を巡回し、畑付近で照明弾の外殻のようなものを2つ発見した。道路脇の木の枝と畑のフェンス近くに落ちていた。道路には火薬の残りとみられる粉末が散乱していた。
在日米軍海兵隊は6日、記者の取材に対し、3基の照明弾は米軍が訓練で使用したものだと認めた。米軍は原因を調査するため、照明弾を使用する訓練を停止した。
負傷者の報告はない。沖縄県の玉城デニー知事は6日、記者に対し「我々は厳正に抗議する。これは絶対に発生してはならないことで、(米軍は)訓練を人や私有地に危害が及ばない場所で行うべき」と述べた。
在日米軍による高空からの落下物は沖縄で頻繁に発生している。2017年12月、米軍のCH-53E大型輸送ヘリコプターの部品が二度にわたり託児所と小学校の運動場に落下した。幸い、死傷者は出なかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月9日