日本メディアの報道によると、日本政府は米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の候補地として、約160億円で鹿児島県南部の馬毛島を買収した。専門家によると、馬毛島の関連訓練施設は竣工後、単なる訓練場ではなく施設と装備の揃った軍事基地になる。米日は大隅海峡の国際航路を通過する艦船を監視しやすくなる。ロシアの専門家は、米軍に同島で訓練を行わせれば、露日関係の悪化は避けられないと述べた。
米日の発表によると、馬毛島への空母艦載機着陸訓練場の移設は、神奈川県厚木基地の訓練による住民への騒音の対策だ。日本の民間からの抗議は確かに移設を推進する一つの要素だが、米日は巨額の資金を費やすため、単なる艦載機着陸訓練場を作るわけではない。資料によると、馬毛島の面積は8平方キロメートルで、基地は竣工後に面積が2平方キロメートルの厚木基地、5平方キロメートルの岩国基地を上回り、従来の艦載機訓練基地以上の規模になる。これほど大きな基地であるのだから、十分に力を発揮することになる。
FCLPの訓練基地には、専門的な通信・ナビゲーション設備が必要で、レーダーやさらには防空システムを配備することになる。また米国の同訓練は通常、ヘリによるサポートを受けるため、一定数の各種軍用ヘリが配備される。
海軍研究院の張軍社研究員は4日、環球時報のインタビューに応じた際に、「報道の内容を見ると、馬毛島は米海軍空母艦載機の訓練基地として使用されるほか、米軍のその他の軍機にも使用される。これには米軍沖縄基地のオスプレイの訓練が含まれる。馬毛島は面積が広いため、同基地が竣工後に整った機能を持ち、米軍のより多くの兵力を駐留させる可能性がある。メディアが報じているような不沈空母になるほか、機能が揃った軍事基地になりうる。その地理的位置は朝鮮半島に近く、そのため将来的に同地域で戦争が発生した場合、米軍機は同基地から速やかに戦闘に加わることができる」と述べた。
専門家によると、日本の海上自衛隊も馬毛島の施設を十分に活用し、自国のF-35B艦載機部隊の訓練を実施できる。日本政府は今年、F-35B短距離離陸・垂直着陸戦闘機の一部を、改造後の准空母「いずも」に配備することを確認した。関連設備の設置後、日本が馬毛島の艦載機訓練施設を利用し、米軍の協力を受け自国の艦載機空兵の訓練を行う可能性も否定できない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月6日