台湾の聯合新聞網の報道によると、日本航空(JAL)はこのほど、女性職員のスカート着用規定を2020年に廃止し、パンツスタイルの選択を増やすと発表した。これは、スカートを着用する女性職員が盗撮やセクハラの影響を受けやすいことを考慮したためで、服装のマナーが重視される日本の職場文化の大きな改革の1つとも言える。
JALは2019年7月に客室乗務員の新しい制服デザインを発表。女性乗務員の制服に初めてパンツスタイルを採用し、下着が見える、盗撮される、セクハラを受けるなどのリスクを下げた。
JALは以前、約1600人の女性職員を対象に調査を実施し、8割以上が「盗撮された経験がある」と回答した。
報道は『ビジネス・インサイダー』の記事を引用し、これまで、女性乗務員は制服のデザインが原因で胸とヒップが強調され、乗客の荷物を置く手伝いをする際に男性乗客からジロジロと見られ、不快な思いをしていたと論じた。そのほか、膝をついて接客する際、スカートだと下着が見えやすいことも懸念されていた。
これまで、日本の職業文化において、女性はスカート着用こそが正式と考えられていた。記事は、今回の制服改革は、日本人女性が職場で受ける不平等な扱いの改善につながると分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月6日