日本の太極拳愛好家は年々増加し、特にシニア女性の間で人気が広がっている。日本経済新聞(電子版)が5日、伝えた。
東京都東京都国分寺市に住む福島泰子さん(83)が、太極拳のありがたみを感じたのは3年前だ。70代を過ぎた頃から変形性股関節症を抱えていた福島さんは、人工股関節を入れる手術をした。術後のリハビリは周囲が驚くほど順調だった。「太極拳で体幹がしっかりしていた。リハビリのための筋力トレも順調だった」福島さんは術後2カ月ほどで太極拳のレッスンに復帰した。福島さんは「術後はさらに技術が向上し、この年でも成長できると気づけた。今が一番、太極拳を楽しめている」と笑顔で話した。
太極拳が日本で知られるようになったきっかけは、1972年の中日国交正常化だ。これを機に中国から太極拳の指導者が来日し、全国で教室が開かれた。激しい動きがなく、場所を選ばず活動しやすいことなどから、高齢者層を中心に普及していった。日本武術太極拳連盟によると、日本での太極拳愛好者は現在150万人を超える。うち7割は女性。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月6日