日本の有名俳優が主演した『君よ憤怒の河を渉れ 』で、杜丘は警察と知恵や度胸を比べ、追跡を何度もかわし、自分を陥れた真犯人を探し出して潔白を証明した。似た作品に米国映画『勝利への脱出』、ギリシャ神話『トロイアの木馬』がある。2019年の最後数日、この3作品が日本で「上演」された。日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン被告が裁判所の保釈条件と税関の制約を破り、日本からレバノンに逃亡し、この情報は日本で大騒ぎとなっている。
司法制度を揺るがす可能性も
ゴーン被告が日本から逃亡し、世界の主要メディアは「日本の2019年末の大がかりな芝居」と伝えた。逃亡事件は日本の法律界を驚愕させた。ある元検察官は、今回の事件は日本の司法制度を揺るがす可能性もあると話す。特に、近年緩和されつつある保釈制度が再度引き締められる可能性がある。日本最高裁判所の統計によると、一審前に地方裁判所で保釈が決定した割合は2008年の14%から2018年に32%に上昇した。特に2009年に国民が刑事裁判に参加する裁判員制度が始まり、長期勾留は大幅に減少した。しかし、保釈中の逃亡は2008年の102件から2018年に258件に増加した。ある専門家は、日本の裁判所が許可する保釈条件は厳しくなると予想する。
日本とレバノンの間には犯罪人引渡し条約がないため、ゴーン被告の引渡し問題は日本の新たな外交の難題になる可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月3日