報道によると、日産の前会長のゴーン被告は8日、レバノンの首都ベイルートで記者会見を開いた。
2019年12月30日、保釈中のゴーン被告が日本をこっそり離れてレバノンに逃亡した件が大騒ぎとなっている。逃亡後に公の場に姿を現したのはこれが初めて。記者会見には数十人の記者が参加した。
フランス通信社によると、ゴーン被告は記者会見で自身の起訴内容を否定した。ゴーン被告は、「私がここに来たのはどのように日本を離れたのかを語るためではない。どうして離れたのかを伝えるため」だと述べた。
ゴーン被告は不正報酬容疑を否定し、日本の検察制度を厳しく批判し、「有罪にされた。逃亡する以外の選択はなかった」と述べた。
米CNNによると、ゴーン被告は不公平な扱いを受けたと発言。「メディアは逮捕の詳細について多くの誤った報道をした」と述べ、「容疑は事実ではなく、始めから逮捕されるはずではなかった」と付け加えた。
ゴーン被告は事件について、日産内部の不満を持つ経営陣と日本の官僚による「クーデター」であり、自身の計画によりこの自動車大手と連盟パートナーの仏ルノーが緊密に統合されることを懸念したと発言した。
一方、日産は、「ゴーン被告の様々な不正行為の反論の余地がない証拠を握っている」と主張。しかしゴーン被告が発言する数時間前、彼の弁護団はこれらの発言に反論した。
過去の報道によると、2018年11月19日、ゴーン前会長は巨額の個人報酬および会社資金を個人の支出などに使用した容疑で東京地方検察庁特別捜査部に逮捕された。その後、報酬の隠蔽、『金融商品取引法』および『会社法』違反などの容疑で12月10日と12月21日に二度逮捕された。
2019年3月5日、東京地方裁判所はゴーン被告の保釈に同意。1カ月後の4月4日、ゴーン被告は信託違反の疑いで四度目の逮捕となった。4月25日、ゴーン被告は再び保釈を獲得。
1月7日、日産はゴーン前会長が日本から逃亡した件について声明を発表し、「極めて遺憾」とし、引き続き責任を追求すると示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月9日