音声配信大手「ヒマラヤ」は2017年に日本市場に進出した。シマラヤジャパンの齋藤副社長は同社が中国で成功を収めた理由について語った。ユーザーは漫才を聞くことができれば、経済学の知識を学びたい時にイェール大学教授の授業を聞くこともできる。またヒマラヤはある大学生が得意とする怪談の著作権を買い取り、この大学生にオンラインで朗読させ人気を集めた。「だれもが声を出せることから、ユーザー数が確保されている。音声配信者も達成感が得られる」
中国人は当初、音声コンテンツは「ラジオ」と同じと認識していた。ところが自動車とスマートフォンの普及により、人々は渋滞中に何かを聞く習慣をつけた。ユーザーはスマホを使い、オンラインで課金することで、聞きたいコンテンツをいつでも聞けるようになった。ヒマラヤは2016年より音声コンテンツの有料化を開始した。娯楽コンテンツは引き続き無料で提供し、知識中心のコンテンツについては有料化を開始した。知識に課金するという理念はこうして根を下ろした。
中国の音声配信サイトの日本での発展は順風満帆ではなかった。まず、ユーザーの年齢層が異なった。中国のユーザーは20代が中心で、自主学習の意欲が旺盛だ。しかし日本のユーザーは40歳以上が中心だ。次に聴く習慣が異なった。中国人はアプリで聴く習慣があるが、日本のアクティブユーザーの約半数がパソコンを使用する。便利でスムーズなアプリの強みを活かせなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月13日