新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、日本の防衛省は災害派遣の隊員を増やして医療支援などにあたっている。新たに隊員の拠点となる民間のフェリー1隻を横浜港に接岸させるなど支援の態勢を強化している。NHKが伝えた。
同船では今月6日以降、防衛省が災害派遣を行っている。検疫などの医療支援に加え、下船した一部の乗客の移動や船内の消毒など支援のニーズが高まっているとして、隊員をおよそ150人に増やして対応している。
派遣された隊員は横浜港に接岸した、防衛省が契約する民間のフェリー「はくおう」を拠点に活動してきた。防衛省は増やした隊員の拠点を確保するため、新たに民間のフェリー「シルバークイーン」を借り上げ、横浜港に接岸させた。
防衛省は、下船した乗客などの受け入れ先での医療支援を想定し、医師や看護師など専門技能を持つ予備自衛官の招集も進めるなど、支援の態勢を強化している。
厚生労働省の16日の発表によると、横浜沖で大規模検疫・隔離観察を受けている同船から、新たに289人の新型コロナウイルスの検査結果が判明した。うち70人の感染が確認され、38人に関連症状は見られなかった。同船が3日夜に横浜に到着し検疫を受けてから、船内の1219人のウイルス検査が行われた。感染確認数は355人にのぼり、いずれも病院に緊急搬送された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月18日