米国側の一部の政治家が、新型コロナウイルスの感染拡大について中国側を相手取り「訴訟」を起こすと発言している件について、外交部の耿爽報道官は20日の定例記者会見で、「中国側は他国と同様、新型コロナウイルスの攻撃を受けた被害者であり、加害者ではない。ましてやウイルスの共謀者ではない。米国の一部の人が、中国への謂れなき攻撃・批判を停止することを願う」と述べ、次のように続けた。
新型コロナウイルス感染症の発生後、中国側はオープンかつ透明で責任ある態度により、最も全面的で最も厳格で最も徹底した感染対策を講じた。全力で感染拡大を防ぎ、積極的に国際感染対策協力を展開した。中国は世界の感染対策のため大きな犠牲を払い、貴重な経験を蓄積し、重大な貢献を成し遂げた。国際社会は中国の感染対策の努力と成果を目にしており、高評価している。
ウイルスは全人類の共通の敵だ。いかなる時、世界のいかなる場所であっても生じうる。重大な公衆衛生の危機と感染症の脅威を迎え、国際社会は批判し合ったり、さらには賠償請求・責任追及をするのではなく、一致団結し協力するべきだ。
2009年のH1N1インフルエンザはまず米国で感染が確認され、大流行し、214カ国・地域に蔓延し、20万人弱が死亡したが、米国に賠償させた国はあっただろうか。1980年代にエイズがまず米国で発見され、全世界に蔓延した。どれほど多くの人が苦しめられたか分からないが、米国に責任を追及した人はいただろうか。またシンガポール国立大学の馬凱碩教授はインタビューに応じた際に、2008年のリーマンショックは世界的な金融危機に発展したが、米国にその結果を受け入れるよう求めた人はいただろうかと述べた。
米国は彼らの敵が中国ではなくウイルスだということをはっきりさせるべきだ。国際社会は同じ敵を憎み、団結・協力することでウイルスに勝つことができる。むやみに他国を攻撃・中傷しても浪費された時間、失われた命を取り戻すことはできない。米国側の一部の人が事実、科学、世界の公論を尊重し、中国への謂れなき攻撃・批判、無責任な発言を停止し、国内の感染対策に目を向け、国際協力を推進することを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月21日