日本のコロナは欧州からか さらに第3・4波の感染ピークも

日本のコロナは欧州からか さらに第3・4波の感染ピークも。日本の国立感染症研究所が発表した最新の調査結果によると、3月以降も新型コロナウイルスの感染が日本で広がっている原因は、欧州から持ち込まれたウイルスの可能性が高いという…

タグ:感染症 コロナ 隔離 研究所

発信時間:2020-04-30 14:44:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の国立感染症研究所が発表した最新の調査結果によると、3月以降も新型コロナウイルスの感染が日本で広がっている原因は、欧州から持ち込まれたウイルスの可能性が高いという。この調査は、日本はさらに第3・4波の感染ピークを迎えることになり、感染終息には長い時間がかかると指摘した。


 富山県衛生研究所は国立感染症研究所の今回の調査に協力した機関の一つだ。同研究所の大石和徳所長は29日、環球時報の取材に応じた際に、次のように述べた。この調査は世界及び日本国内のPCR検査で陽性反応を示した感染者5073人を研究対象とし、ウイルスの全ゲノムシーケンシング及びウイルスの遺伝子的特徴の分析を行った。調査によると、日本国内で早期に発見された感染者、クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」の感染者のうち、ウイルスの成分は中国の武漢市で検出されたウイルスと比較的深い関連性を持っていた。ところがこのウイルスは2月中に日本で徐々に消滅した。これは第1波の感染が速やかに抑制されたことを意味する。


 大石氏は「日本政府の封じ込めは1月と2月に効果を発揮し、速やかに感染者とその濃厚接触者を隔離し、ウイルスの大規模拡散を予防した。ところが3月に入ると、欧米でウイルスの大流行が始まった。国は国民に不要不急の出国を避けるよう呼びかけたが、不十分だった。つまりその頃から欧州などの人員が次々と日本に入国し、各種ルートを通じ欧州のウイルスを持ち込み複数の輸入感染を引き起こしたということだ。これにより日本の感染の第2波が生じ、現段階のように日本全国で猛威を振るうようになった」と説明した。


 日本政府が日本人を含む欧米からの渡航者を対象に、ホテルなどの指定場所で2週間の隔離・観察を受けるよう求めるようになったのは3月下旬だ。欧米の感染流行に対して速やかに十分な措置を講じられなかったことは、日本政府の防疫段階に生じた重大なミスだ。京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授は先ほど取材に応じた際に、「日本政府は欧米諸国からの感染者輸入のリスクへの備えを強化すべきだった。毎年3月は日本人学生の卒業旅行シーズンで、多くの若者が欧米に渡航し、ウイルスを日本に持ち帰ったからだ」と指摘した。


 国立感染症研究所の調査報告書は、現状を見る限り日本はさらに第3・4波の感染ピークを迎えるため、効果的な感染予防・治療体制の構築を加速しなければならないとした上で、感染の終息にはさらに長い時間がかかると指摘した。大石氏は記者に「政府は4月上旬に緊急事態宣言を出し、国民に不要不急の外出を控えるよう求めた。日本は現在長期連休中で、人員流動を効果的に抑制できるかについては今後の観察が必要だ。宣言は感染者の増加ペースを落とし、ある程度の効果を発揮するが、宣言の延長の可能性を否定できない。とにかく日本はまだ警戒を緩めることができない」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月30日

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