感染症が流行する期間中、日本人は美を追求しようと躍起になっているのだろうか。新型コロナウイルス感染症の影響により、日本の多くの店が経営危機に陥っているが、美容整形業界は「ブーム」を迎えている。12日付日本経済新聞によると、日本政府はウイルス拡散防止のため、国民に外出を控え、極力自宅で仕事をするよう要請している。これは「整形したいができない」という人々に絶好のチャンスを与え、手術の予約が激増している。
日本の複数の美容整形機関によると、感染期間中の休校やリモートワークなどの政策により、利用者は手術を受ける時間を柔軟に計画できる。さらにマスクを着用し、人との接触を避ける十分な理由があり、術後の回復の時間を稼ぐことができる。
朝日新聞によると、二重まぶた、顔のシワ取り、隆鼻などの手術が女性から好評を博している。毛深いことに悩んでいる男性は脱毛手術に目を向けている。ある男性は「ずっと脱毛手術を受けたかったが、術後に腫れなどの症状が出て同僚から笑われるのが心配で、なかなか行動に移せなかった。現在は毎週1回テレビ会議に出るだけでよく、マスクも着用できる。これは千載一遇のチャンスだ」と話した。
ところが、感染期間中の整形ブームは多くの批判を浴びている。感染対策の重要な時期に、整形手術に貴重な医療資源を費やすべきではないというのだ。実際に日本の医療物資の深刻な不足は、美容整形業界にとっても例外ではない。12日付日本経済新聞によると、ある美容外科に勤務する看護師は公式サイトで「消毒を徹底している。安心して来院を」と宣伝されていたが、実際は消毒液不足で院内を消毒していなかったと述べた。また特殊な時期に多くの人が病院に殺到することで、新型コロナ感染のリスクが必然的に拡大する。医師も手術中に患者との濃厚接触を避けられず、安全リスクが存在する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月13日