『朝日新聞』によると、日本で、新型コロナウイルス感染のまん延に伴う休校と外出自粛による児童虐待の増加に対する懸念が高まっている。厚生労働省は全国の児童相談所が1~3月に実施した家庭訪問または一時保護などを調査し、児童虐待への対応件数をまとめた。2019年同期と比べて、2020年1~3月の児童虐待件数は1~2割増加した。
厚労省によると、1月の児童虐待件数は1万4974件(前年同月比22%増)、2月は1万4997件(前年同月比11%増)、3月は2万2503件(前年同月比12%増)だった。
記事は、休校の長期化および親の収入減などにより、児童虐待への懸念が高まっていると論じた。
札幌市のある児童相談所は、3月に警察および周辺住民などが通報した児童虐待件数は146件で、前年同月の約1.5倍になったと明かした。親の喧嘩などで児童が精神的虐待を受けるケースが多く、「保護者の停職」や「休校で子供がずっと家にいることによるストレス」などの相談もあるという。
児童虐待防止協会の津崎哲郎理事長は、経済的困難も虐待の大きな原因の1つで、子供の境遇は悪化していると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月18日