日本のF15J、「スーパー迎撃機」に邁進 コア装備で米軍と肩並べる

日本のF15J、「スーパー迎撃機」に邁進 コア装備で米軍と肩並べる。米ボーイング社はこのほど、日本の現役戦闘機F15JをJSI(日本向けスーパー迎撃機)仕様にアップグレードするため三菱重工業に協力する意向を示した…

タグ:戦闘機 自衛隊 F15

発信時間:2020-08-13 15:23:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米ボーイング社はこのほど、日本の現役戦闘機F15JをJSI(日本向けスーパー迎撃機)仕様にアップグレードするため三菱重工業に協力する意向を示した。アップグレードされるのは98機で、残りのF-15Jは退役し、後続機として新たに第5世代戦闘機F-35が導入される。


 公開資料によると、F15シリーズの戦闘機は第4世代の大型戦闘機で、1972年7月に初飛行に成功、1974年に量産型が初めて納品されてからすでに40年以上経過している。ターボファンエンジンを2基搭載し、最大速度はマッハ2.5、超音速飛行が可能で機動性が高い。


 70年代末、日本は米国からF15Cを購入、その後三菱重工業が後続機となるF15J(複座型はF15DJ)をライセンス生産し、1981年に航空自衛隊に最初のF15J作戦部隊が組織された。

 

 国防科技大学教授で湖南交通工程学院兼任教授の王群氏は科技日報の取材に「日本は現在米国に次いで世界で最も多くF15を保有している国だが、F15Jを最後に導入したのは1988年ですでに32年経過しており、老朽化が進んでいる」と説明する。


 F15J計98機の改修には約45億ドルが計上されているが、「1機の改修に平均50億円かけて98機改修するくらいなら新しいF15を50機購入したほうがいいんじゃないか」といった批判の声もネット上でみられる。


 これについて王氏は、「F15は数十年前は3000万ドルだったが、あれからレーダーや電子戦システム、多機能モニタなど装備のグレードアップや更新が行われている。さらに貨幣価値の下落により数十年前とは比べられないくらい高額になっているだろう」と明かす。米空軍が発表した総額1660億ドル近い2020年度の会計予算には、老朽化したF15C/Dの後続機として複座型戦闘機F-15EX計8機の導入が盛り込まれている。その予算から新型F15EXの製造費は8000万ドルに上り、生産ラインの回復及び事業経費などを含めるとその数字は1億2500万ドルに跳ね上がると推測される。


 「そうしたことからF15Jを新規製造した場合、経費は大幅に跳ね上がるだろう。今回のグレードアップの内容にはAESAレーダー、 デジタル電子戦システム、関連ソフトウェア、技術サービスなどが含まれている」と王氏。


 あるメディアによれば、改修後F15Jはコアとなる装備面で米軍のF15EXと肩を並べることになる。例えばAESAレーダーやADCPⅡミッションコンピューターは空対空、空対地の探知距離と精度、多目標交戦能力、操縦士の状況認識を著しく向上させるといわれている。


 「このことから改修後のF15Jは機体を除けばF15EXの性能に近づく。日本は米国との軍備調達に関する協議で価格決定権がない上、新たに製造する場合、アフターやトレーニング、コンサルなど一連の費用を考えると、F15J計98機の改修で45億ドルはそう高い買い物ではない」と王氏は指摘する。

 

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