日本のF15J、「スーパー迎撃機」に邁進 コア装備で米軍と肩並べる

日本のF15J、「スーパー迎撃機」に邁進 コア装備で米軍と肩並べる。米ボーイング社はこのほど、日本の現役戦闘機F15JをJSI(日本向けスーパー迎撃機)仕様にアップグレードするため三菱重工業に協力する意向を示した…

タグ:戦闘機 自衛隊 F15

発信時間:2020-08-13 15:23:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 今後、日本のF15Jの後続機としてF35が導入される。最新の報道によると、米国はF35計105機の日本への売却を承認。日本が保有するF35は米国に次いで多い147機となる。


 すでに十数カ国がF35の購入を決めているが、生産能力の関係で米軍への納品でさえ数年かかる状況だ。あれだけの数のF35を日本が短期間で全機導入するのは不可能に近い。


 「しかし現実的に日本はそれを待てない。短期間で新型戦闘機を導入するのは難しいが、現役戦闘機の老朽化は深刻で空中戦の条件すら満たさない。そのうえ周辺国とのパワーバランスも維持しなければならない。それで日本はF15Jの改修を選択した」。


 迎撃機は進入してきた敵の戦闘機や爆撃機、偵察機、巡航ミサイルなどを空中で迎撃する軍用機で、その特徴の一つが飛行速度。「平和憲法」で攻撃的な軍事力の発展が制限されているため、この戦闘機は領空を進入してきた航空機を迎撃し、空対空作戦を実施するために運用される。F15Jは日本では制空戦闘機とされ、対地攻撃能力は基本的になく、主に迎撃機の役割を果たす。その一方F35の最大速度はマッハ1.6で制空と迎撃への運用にはやや心もとない。米国はF22の対外輸出は禁止しているため、空中迎撃で日本がいまのところ頼りにできる戦闘機はF15Jだけだ。王氏は「F15Jを改修して高速の先進迎撃機を残したいという日本の思惑がこの点から読み取れる」との見方を示す。


 改修後F15Jは「JSI」(日本向けスーパー迎撃機)として配備され、F15JSIと新たに命名される。


 報道によると、ボーイング社が発表した設計図には、日本のマークが入ったF15が機体中央に統合空対地スタンドオフミサイル(AGM-158)とみられる大型ミサイルを搭載していたという。


 「実際に日本はずっと空対地攻撃能力の発展を望んでいる。AGM-158はステルス性の空対地ミサイル。今後F15J改修後に対艦・対地攻撃機能を備える可能性が高い。そうなるとF15JSIは多機能型戦闘機になる」としつつ、「ただ、F15JSIも移行機にすぎない。新たな戦闘機を導入或いは独自開発する時間稼ぎが狙い」と王氏は明かす。

 

 将来的にF15JSIは戦術データリンク「Link-16」を搭載、米軍の指揮統制システムに組み込まれ、日本のF35と共同作戦がしやすくなる。王氏によると、F15JSIの性能はF15Jに比べ大幅にグレードアップする。目標探知や視界外作戦能力がさらに強化され、第4.5世代戦闘機の基準にほぼ達し、制空・迎撃作戦や対艦・対地攻撃でより高い任務遂行が可能となるという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月13日

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