米海軍の太平洋艦隊と日本の自衛隊が発表した情報によると、米国のインド太平洋軍と自衛隊は日本の本土、沖縄県及びその周辺海域で26日、合同軍事演習「キーンソード21」を開始した。米日両国の約5万人、約300機の軍機、数十隻の艦艇が参加。同演習は11月5日まで続く。
「キーンソード」は太平洋艦隊が隔年開催する二国間の実動訓練(FTX)だ。太平洋艦隊の発表によると、今回の演習は米日の戦備能力と連携、二国間関係の強化を目的とする。また「地域の同盟国とパートナーの安全の利益を支持する米国の決意」を示す。
在日米軍司令官のケビン・シュナイダー氏は「米日は新たなより良い形式により、軍事力の操作と統合を行う。この演習は米日同盟の力の継続的な強化を示した。新型コロナウイルスが世界で大きな影響を生んでいるが、米日同盟の歩みに揺らぎは生じていない。両国は依然として戦いに備えており、勝利を手にする」と述べた。
報道によると、米国の海軍、空軍、陸軍、海兵隊から9000人が参加する見通しだ。さらに「ロナルド・レーガン」の空母打撃群、第5空母航空団、ドック型揚陸艦「アシュランド」、米海軍第72任務部隊、米第5空軍の人員も参加する。
また日本の統合幕僚監部が先に発表した情報によると、自衛隊からは約3万7000人、約20隻の艦艇、約170機の軍機が参加する。他にもカナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」が参加する。
米軍と自衛隊は一つの総合プランに基づき訓練を行う。同プランには、必要な重要能力を提供することで日本の防衛作戦をサポートし、インド太平洋の危機もしくは不測の事態に対応する狙いがある。
太平洋艦隊はさらに、演習の各方面の評価を続け、参加者が適切な新型コロナ感染対策を講じ、感染を防止できるようにすると発表した。
在日米軍司令官が釣魚島に派兵すると妄言を吐いたが、これは日本を支持するというよりは、日本により強硬な対中政策を講じるよう唆したと分析されている。日本の一部の高官とメディアは最近、海洋問題の喧伝を続けている。今回の米国との大規模な合同軍事演習を通じ、日本政府は自国の実力をアピールしようとしている。菅義偉氏は首相就任前に「アジア版NATO」の構築に反対する姿勢を明らかにしていたが、最近の措置を見ると日本は米国の「対中包囲網」の構築に協力しているようだ。これは地域の長期的な繁栄と安定に資さない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月28日