韓国国防部は2日に発表した新たな国防白書の中で、日本を「パートナー」ではなく「隣国」に変更した。
韓国の2020年版国防白書は、周辺諸国との国防交流・協力の中で、韓日は「両国関係だけでなく、北東アジアひいては国際社会の平和と繁栄のため、隣国として協力を維持するべきだ」とした。18年版国防白書では、両国について「地理的に隣り合い、文化が近く、互いに親密な隣人であり、世界平和・繁栄に共に取り組むパートナーでもある」としていた。韓国の聯合ニュースは、新たな白書は韓日関係の冷え込みを反映したものとした。
日本の共同通信によると、ある韓国政府高官は会見で、「日本が19年に対韓輸出規制を強化したことを鑑みると、韓国側の国防白書が日本を単なる隣国としたのは合理的だ」と述べた。
韓日関係は近年、特に韓国最高裁が18年に日本企業に元徴用工への賠償金支払いを命じる判決を下してから冷え込んでいる。韓国の新たな国防白書は、日本が「一方的に声明を発表し、事実を歪曲した」ことで、両国関係の膠着を招いたと批判した。
新たな国防白書はさらに、日本側と引き続き朝鮮半島ひいては北東アジアの平和と安定の維持に取り組みたいとした。
韓国は2年毎に国防白書を発表している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月3日